水回りの介護リフォームは、日常の安全性と快適さを支える重要な工事です。特に浴室やトイレなどは高齢者の転倒リスクが高く、使いやすさが求められます。リフォームのポイントは、滑りにくい床材の採用や、適切な高さの位置に設置した手すり、車椅子の使用を想定した広さの確保などです。

1.　浴室では、バリアフリー仕様の出入口や、温度調節が容易なサーモスタット付水栓（温度調節機能を備えた水栓）が便利です。また、座ったままで操作できるシャワーチェアや、浴槽の高さを低めにする工夫も高齢者には優しい設計です。

2.　トイレでは、立ち座りをサポートする手すりや、温水洗浄便座があると快適さが増します。さらに、トイレのドアを引き戸や折れ戸に変えることで、介助がしやすくなります。

3.　洗面所では、低めの洗面台や広いスペースを提供し、座って使えるようにすることがポイントです。また、滑りにくい床材や角度調整可能な鏡を取り付けると便利です。

水回りの介護リフォームは、居住者と家族双方の安心と利便性を高めるために欠かせません。また、介護保険を利用していなくても足腰が弱くなってきて転倒しないかと心配で日々の生活に不安がある場合は、早めに手すりや段差解消など、バリアフリー仕様にリフォームされることをおすすめします。専門家のアドバイスを受けながら、生活動線に合わせた最適な設計を検討しましょう。